
「本当にやりたいことって何だろう?」
仕事もある、生活もある。でも心のどこかで、「自分の人生このままでいいのかな?」と思う瞬間、ありますよね。
私もそうでした。そんな時に出会ったのが、八木仁平さんの著書『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』。タイトルの通り優しくて、でも本質を突いてくる一冊です。今回はこの本を読んで実際にワークをしてみた体験を3つの視点からご紹介します。
1. 「やりたいこと」は3つの要素からできている
八木さんは「やりたいこと=才能×情熱×価値観」であると定義しています。この考え方がとてもシンプルで、でも奥深い。
- 才能:人から褒められたこと、無意識にできること
- 情熱:つい時間を忘れて夢中になってしまうこと
- 価値観:人生で大切にしたいこと
この3つが重なる部分にこそ、「本当にやりたいこと」があるというのです。
私も実際に本に載っているワークシートを使い、それぞれを掘り下げてみました。
- 才能:人の話を聴くのがうまい、文章でまとめるのが得意
- 情熱:人の成長や変化の瞬間を見るとワクワクする
- 価値観:自分らしく生きること、信頼関係を大切にする
これらを掛け合わせると、「人の人生の転機を支えるような発信」がやりたいことかもしれないと見えてきました。
2. 書き出すことで「自分」が見えてくる
ワークの中で印象的だったのは、とにかく「書く」ことです。頭の中で考えているだけでは気づかないことも、紙に書き出すと驚くほど整理されます。
たとえば「過去に楽しかった出来事ベスト10」を書いたとき、私はこんなエピソードを挙げました。
- 後輩にアドバイスしたら「人生変わった」と言われた
- ブログの記事にコメントが届いて、誰かの役に立てたと実感した
- ラジオ感覚のYouTube配信で「声に癒された」と言われた
このとき、自分が「人の心を軽くすること」に強く喜びを感じていると気づいたんです。これは間違いなく私の「情熱」のヒントでした。

3. 見つけた「やりたいこと」をどう行動に移すか
この本の素晴らしいところは、「見つけて終わり」ではない点です。八木さんは「やりたいことは、人生をかけて育てていくもの」と語っています。
私の場合、「人の変化や成長を支える発信」をやりたいことと捉え、以下のように行動に移しました。
- ブログの方向性を「気づき」や「行動のヒント」に特化
- YouTubeでの配信も聴く人が一歩踏み出せる内容に変更
- 月に一度、自分の「価値観」「才能」「情熱」の見直しを習慣化
正直、すぐに大きな変化があるわけではありません。でも、「これが自分の道かもしれない」と思いながら動く日々は以前よりずっと心地よいです。

おわりに:自分の「人生のコンパス」を持つことの大切さ
「やりたいことがわからない」というのは誰にでもある自然な感情。でもそれを放置するとなんとなく不安な人生になってしまう。
八木仁平さんの本は、その不安を「自分で道を作っていく喜び」に変えてくれる一冊でした。
本当にやりたいことは誰かが与えてくれるものではなく、自分の中から掘り出していくもの。
この本に出会って、「やりたいことは見つけるものではなく“組み立てるもの”だ」と気づけたのは、私の人生にとって大きな意味がありました。
もしあなたが今、「自分のやりたいことって何だろう?」と悩んでいるなら、まずは紙とペンを持って、この本のワークをやってみてください。
自分でも知らなかった自分に、きっと出会えるはずです。
※この記事は、八木仁平著『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』をもとに、個人の体験を交えて執筆しました。興味のある方はぜひ本書も読んでみてください。


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