自分の「箱」から出ると人間関係が驚くほど変わる考え方一つで

アイキャッチ画像 おススメの本
スモールモル
スモールモル

「なんであの人は分かってくれないんだろう」「自分ばっかり損をしている気がする」——
こんな思いを抱えたことはありませんか?
私も20代の頃は、人間関係も仕事も思うようにいかず、いつも誰かや何かのせいにしていました。そんなときに出会ったのが『自分の小さな「箱」から脱出する方法』という一冊です。
この本の核心は「自己欺瞞(じこぎまん)」という言葉にあります。今回はこの概念を中心に、職場や家庭でのモヤモヤを解消するヒントを共有します。

本書の要点

自分への裏切り
1.自分が他人のためにすべきだと感じたことに背く行動=自分への裏切り
2.自分の感情に背くと周りの世界を自分への裏切りを正当する視点から見るようになる
3.周りの世界を自分を正当化する視点から見るようになると、現実をゆがめて見るようになる
4.つまり人は自分の感情に背いたときに箱に入る
5.複数の箱を生み出し、それを自分の性格と見なすようになり、持ち歩くようになる
6.自分が箱の中にいると、相手も箱の中に入れてしまう
7.箱の中にいると互いに自分を正当化して共謀する、互いに箱の中にいる口実を与えあう

ーーーーーーーーーーーーーーー

箱の中にいるときにしても無駄なこと
1.相手を変えようとすること
2.相手と全力で張り合うこと
3.その状況から離れること
4.コミュニケーションを取ろうとすること
5.新しいテクニックを使おうとすること
6.自分の行動を変えようとすること

自己欺瞞(自分への裏切り)を手放し、しがらみから自由になるヒントを紹介していきます。


自己欺瞞とは?

〜正しいことを知っていながら、自分を裏切る仕組み〜

「自己欺瞞」とは、簡単に言えば「自分をだますこと」
もっと正確に言えば「本当はこうするべきだと知っているのに、それをしない自分を正当化する心の働き」のことです。

たとえば、電車で妊婦さんが立っていて、本当は席を譲りたいと思っているのに、スマホを見て見ぬふりをしたとしましょう。そのとき頭の中ではこんな言い訳が始まります。

  • 今日は自分も疲れてるし…
  • 他の人が譲るかもしれない…
  • あの人、本当に妊婦さんなのかな…

この言い訳の裏にあるのが「自己欺瞞」です。
自分の本心を裏切った後、それを正当化するために相手を悪く見たり、状況のせいにしたりする。そして次第に「自分は悪くない」という「箱」の中に閉じこもってしまうのです。

悩んで人の画像

「箱の中」にいるとき、人は敵をつくる

〜周りが問題に見えるのは、自分が変わるべきサイン〜

自己欺瞞の状態にあるとき、人は他人を「物」として見てしまいます。
つまり「同じ人間」ではなく、「自分にとって都合がいいかどうか」で評価してしまうんですね。

  • 上司は部下を「使えるか使えないか」で判断する
  • 同僚を「出世競争のライバル」として見る
  • 家族を「自分の自由を奪う存在」と感じる

こうして、誰もが自分を正当化しながら他人を責め続ける——それが「箱の中」にいる状態です。
私も以前、「何であの人は協力してくれないんだ」とイライラしていた時期がありました。でも今思えば、自分から協力しようとはしていなかったんですよね。

「相手が変わらないから自分も変われない」のではなく、
「自分が変わらないから、相手も変わらない」のです。

箱の画像

箱から出るためにできる3つのこと

〜人間関係のしがらみから抜け出す第一歩〜

じゃあ、どうすれば「箱」から出られるのか?
本書では具体的なフレームワークを提示していますが、私自身が実践して効果を感じた3つのポイントを紹介します。

1. 「相手も人間だ」と思い出す

相手も不安を抱えていて、悩んでいて、失敗もする普通の人間です。
「なぜそうしたのか?」ではなく「何を感じているのか?」を想像することで、視点が変わります。

2. 自分の本心に素直になる

「やってあげたい」と思ったら、すぐ動くこと。
小さな親切を先延ばしにすると、箱に入るきっかけになります。
例えば、同僚に感謝の言葉を伝えるとか、先に挨拶をするとか——その積み重ねが大きな変化を生みます。

3. 相手のせいにしない

問題が起きたとき、まず「自分はどうだったか?」を振り返る。
この姿勢があるだけで、人間関係は驚くほど柔らかくなります。
相手の言動を責める前に、自分の「箱入り状態」に気づけるようになります。

手を取り合う画像

まとめ:箱から出ることは「勇気」より「習慣」

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』は、特別なテクニック本ではありません。
むしろ、人として当たり前に持っているはずの感覚——「相手を人間として尊重すること」を思い出させてくれる本です。

仕事でうまくいかない、人間関係がこじれる、そんなときこそ「自分は今、箱に入っていないか?」と立ち止まってみてください。
そして、小さな思いやりを行動に移してみてください。
それだけで、空気は変わります。
他人も世界も変わったように見えるのは、自分が箱から出られた証です。


「問題はいつも、相手ではなく自分の箱の中にある」——
もしあなたが今、人間関係に悩んでいるなら、この言葉を思い出してみてください。
自分の心の状態を見つめることが、他人との関係を良くする最短ルートかもしれません。
今回この本を読むきっかけになった動画のリンクを掲載させていただきます。
ぜひチェックしてみてくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました