「人望がある人」と聞くと、特別な才能を持った人を想像しがちです。
しかしレス・ギブソンの『人望が集まる人の考え方』を読むとそのイメージは良い意味で裏切られます。本書で語られているのは「誰でも今日からできる小さな習慣」。それらを積み重ねることで人は自然と周りから信頼され、人望を得ていくのです。

本書では人望が集まる基礎知識を13個+αの章に分けて紹介してくれています。それをまとめて私なりに書いていきます!

- ① 人とのかかわり方の基本原理を理解する必要がある
- ② 全ての人は自分の自尊心を満たしたいと思っている
- ③ 相手の重要感を満たすために最善を尽くす
- ④ 鏡の前に立っているように、相手は自分の行動と態度を反映する
- ⑤ 好印象を持ってもらうには相手に感銘を受けたことを伝える
- ⑥ 人を引き付けるには相手を受け入れ、認め、尊重する
- ⑦ 相手の気持ちを和ませるためにほほ笑もう
- ⑧ 相手に自分自身のことを話してもらうためのお膳立てをする
- ⑨ 相手の発言に興味を持っていることを表現する
- ⑩ 相手の面子を潰さない
- ⑪ 他人に手伝ってもらいたいならその人にアドバイスを求める
- ⑫ 心のこもった褒め言葉は相手の心身の活力になる
- ⑬ 相手の人格を攻撃しない
- まとめ:信頼は「毎日の小さな積み重ね」で築かれる
① 人とのかかわり方の基本原理を理解する必要がある
人と良い関係を築くには、まず「人間の本質」を理解することから。
人は理屈よりも感情で動きます。どれだけ正しい意見でも、言い方が冷たければ心は離れてしまいます。
相手を動かしたいなら、共感から始める―これが人間関係の基本原理です。
② 全ての人は自分の自尊心を満たしたいと思っている
人はみんな「認められたい」と願っています。
だからこそ、相手の考えや努力を肯定する言葉を忘れないこと。
「そういう発想は素晴らしいですね」と伝えるだけで、相手の自尊心が満たされ、信頼が深まります。
③ 相手の重要感を満たすために最善を尽くす
メールの返信を丁寧にする、感謝を言葉にする、名前を呼んで話す。
それだけで「自分を大事にしてくれている」と感じてもらえます。
人は重要感を与えてくれる人に心を開きます。小さな気配りが大きな信頼を生むのです。
④ 鏡の前に立っているように、相手は自分の行動と態度を反映する
人間関係は“鏡”のようなもの。
あなたが笑顔で接すれば笑顔が返ってくるし、冷たい態度を取れば相手も距離を置きます。「相手が冷たいな」と感じたら、自分の態度を見直すサインです。
⑤ 好印象を持ってもらうには相手に感銘を受けたことを伝える
好印象を与える人は、素直に「感動した」と伝えられる人です。
「この前のプレゼン、話の構成がすごく上手でした」と具体的に伝えることで、相手は「ちゃんと見てくれている」と感じます。
誠実な称賛は、最強の信頼ツールです。
⑥ 人を引き付けるには相手を受け入れ、認め、尊重する
自分の意見を押し付けず、「そういう考え方もあるんですね」と受け入れる姿勢。
それだけで、相手は安心して心を開きます。
違いを否定せず、尊重する。これが、人を惹きつける人の共通点です。
⑦ 相手の気持ちを和ませるためにほほ笑もう
笑顔は言葉を超えるメッセージです。
忙しいときほど、意識的に笑顔を見せましょう。
たったそれだけで、相手の緊張が和らぎ、あなたへの印象が変わります。
笑顔は信頼の第一歩です。
⑧ 相手に自分自身のことを話してもらうためのお膳立てをする
人は、自分の話を聞いてもらうと嬉しいものです。
「それ、どうやって始めたんですか?」「もっと聞きたいです」と、興味を持って質問しましょう。
相手が安心して話せる空気をつくることが、信頼関係の近道です。
⑨ 相手の発言に興味を持っていることを表現する
うなずき、相づち、リアクション。
これらは「あなたの話に興味があります」という無言のサインです。
相手の話に真剣に耳を傾けるだけで、「この人は信頼できる」と感じてもらえます。
⑩ 相手の面子を潰さない
どんなに自分が正しくても、相手を人前で指摘するのはNGです。
面子を潰された人は、二度と心を開きません。
間違いを伝えるときは、静かな場所でやさしく伝える――それが大人のマナーです。
⑪ 他人に手伝ってもらいたいならその人にアドバイスを求める
人は頼られると嬉しいものです。
「ちょっと相談してもいいですか?」と声をかけるだけで、相手との距離がぐっと縮まります。
アドバイスを求めることは、「あなたを信頼しています」というサイン。
人間関係を円滑にする最高の方法です。
⑫ 心のこもった褒め言葉は相手の心身の活力になる
本心からの褒め言葉は、人を元気にします。
「助かりました」「あなたがいてよかったです」――その一言で、相手の一日が明るくなる。
言葉には力があります。ポジティブな言葉を選ぶ人ほど、周囲に信頼が集まります。
⑬ 相手の人格を攻撃しない
意見が違っても、「あなたが間違っている」とは言わない。
批判するなら「このやり方には別の方法もありそうですね」と、あくまで行動や考え方に焦点を当てること。
人格を否定せず、尊重を忘れない――それが信頼を守る最後の砦です。

まとめ:信頼は「毎日の小さな積み重ね」で築かれる
人間関係のコツは、特別なスキルではなく“日々の態度”にあります。
笑顔で接する。感謝を伝える。相手を尊重する。
それを繰り返すだけで、あなたの周りには自然と信頼と温かさが生まれます。
「人間関係がうまくいかない」と悩んでいる人こそ、まずはこの13の原則から一つずつ実践してみてください。
あなたの人間関係は、きっと今日から変わり始めますよ。


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